《ニット・インベーダー》は地域住民とともに、街を編み包むプロジェクトである。小さなモノから、空間という大きなものへと編み包む対象が発展し、これまで国内12ヶ所で行われてきた。UFOに見立てられた編み機で紡がれる太い糸が、侵略者、すなわちアーティストと住民たちの手によって、キャトルミューティレーションをするように街を侵略し、風景を変えてしまう。ひとつのストーリーの元での住民との協働は、アーティストと住民と街を多角的につなぐ。個人的で小さな活動も、周りの人を巻き込み共有することで大きな活動へと発展していく。活動が終わっても、一つの目的を皆で成し遂げたという連帯感は残り、つながりは続く。